「完敗でした。たくさんの応援ありがとうございました」素直に負けを認めるのも強さのうち。
フロイドメイウェザーとエキシビションながら朝倉未来は試合をした。
そして「完敗」と認めた。
2022年9月25日（日）にさいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN』のメインイベントで、ボクシングルール エキシビションマッチ（3分3R）で、朝倉はフロイド・メイウェザー・ジュニア（米国）に 2R TKOで敗れた。
メイウェザーは終始余裕だった。
朝倉未来が何発か当てていたが、メイウェザーはディフェンスの技術が飛び抜けた元ボクシング王者だ。
被弾してもいなせる技術はもっている、おそらくダメージはない。
とはいえ、右ストレートでメイウェザーをのけぞらせるのは、類まれな才能だ。
しかし、2Rに詰められて出した右に、右のクロスを合わされダウンした。
四つん這いになり、しばらくして立ち上がったがロープにもたれかかり、レフェリーストップとなった。
試合後、YouTubeを更新した朝倉は、「(メイウェザーは)右ストレートの入り方が癖があったので右フック、あとは左側に避ける癖があると思っていたので左アッパーを狙っていた」
まったくメイウェザーには通用しなかった。
フィニッシュブローについて、朝倉は会見で「よく記憶がなくて。映像を見返したけれどなぜあれで倒れたのか謎でした。めちゃめちゃ頭が痛いです。多分ですが、気を抜いていたのかも。1R終了の時に様子を見て終わったから、次もそんな感じで来ると思っていました」と「よく記憶が無い」とし、ダウンから立ち上がろうとしたことも「地面が歪んでいて。立ち上がろうと思ったけれど立てなかったですね」と、振り返っている。
朝倉未来は更に「パンチはオープンフィンガー（グローブ）よりは効くなと思った。最後以外は効いてなくて、パンチは重いなと感じた。最後のは記憶はない。気が緩んでたと思う。あそこで来ると思わなくて。人生で初めてKOされた。ほかの試合を見てて“何で立たないの？”と思ってたけど、その感じがやっと分かった。立とうと思っても平衡感覚が無くなる」
最後のパンチについてメイウェザーは
「強く打ったつもりはない、多分コツコツ当てていたダメージの蓄積だ」
と分析した。
■パンチに力は必要ない？■
最近ひそかに話題になっている一子相伝武術の達人、影武流合気体術の雨宮宏樹さん。
雨宮先生のパンチはお散歩パンチとも呼ばれている。
腕を軽くぶん投げるだけで凄まじい威力だという。
メイウェザーはその類いのパンチを打ったのではないか？
脱力した方が威力が出る
って聞いた事ありますからね。
井上尚弥も力まずにパンチを放ち数々のKOを生んできてますからね。
朝倉未来の気の緩みにプラスしてメイウェザーのカウンター技術、更に意図して打ったかどうか？はわからないが、メイウェザーのお散歩パンチ的な脱力パンチ。
メイウェザーは確実にボクシングの達人でしたね。
大会終了後、RIZINの榊原信行CEOは、「朝倉未来選手は、頭が痛くて病院へ行った。まだ話せていないし、結果も戻って来ていない」と、検査後の状況は掴めていないとし、「未来はフロイドとやるためにこのルールをあえて受け入れた。当然MMAに戻る。（年末出場については）未来いわく『ボクシングで準備するためにやってきたのを、MMAに戻すのに少し時間がかかる』と話した。
今後については、また落ち着いたところで、話し合いたい」と、大晦日出場については検査結果と、朝倉との話し合い次第と語った。
