『ダウンタウン』の松本人志が5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した際にBPOに苦言を呈した件について。
急死したお笑いトリオ『ダチョウ倶楽部』の上島竜兵さんを追悼した松本人志。
悔しかったろう、悲しかったろう。
我々一般人でさえ、悲しいし辛い。
松本人志は
「深い付き合いっていうわけではないけど、長い付き合いだったので。僕ら20歳くらいかな。竜ちゃんが22、23歳くらいから40年近く。要所要所で、うちの番組来てくれて、盛り上げてくれて…。そうですね、うーん、ちょっとごめんなさい」 と声を詰まらせ涙を堪えた。
MCの東野幸治がその間トークでつなぎ、再び松本が話した。 「理由は一つじゃないんでしょうけど、ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと熱湯風呂とかアツアツおでんとかもできない。 僕なんかはあの芸が有害なんてちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど“BPOさん、どうお考えですかね”ってちょっと思いますね」 と近年“痛みの伴う笑い”を問題視しているBPO(放送倫理・番組向上機構)に苦言を呈した。
これにはネット上で「原因がわからないのに、BPOと結びつけるのは違う」などという声もあがっているが、そんなことは松本も承知の上だ。
全てBPOがわるい!なんて一言も言ってない。
だが、上島竜兵さんが亡くなった一つの要因になっているとしたら、、
BPOさんはどう考えているのですか?
と問題提起したわけですね。
「原因の一端がそこにあった」かどうかではなく、上島さんが愛し愛されたあのような芸が、今の時代には難しくなっていることへの複雑な感情が、この言葉に込められていたのだろう。
かつて若手だった松本人志と浜田雅功はバチバチの攻撃的お笑いスタイルで今の地位を築いた。
他の芸人なんて認めない!
くらいの勢いがあった。
ダウンタウンの笑いは刺々しかったし、BPOに触れるくらいに過激な笑いもあった。
例えば浜田雅功がキレるドッキリだ、女性だろうがお構い無しにひっぱたいていたからね。
だが、今や丸くなったダウンタウンは全てのお笑いスタイルを昇華して評価している感じもする。
当然ダチョウ倶楽部のようなリアクション芸も含まれる。
あまり知られていないが、松本は上島さんの自伝本の推薦帯も書いている。
同世代の芸人を弔うために、本音を隠しては置けなかったというところだろう。 BPOの声明が原因のすべてではないが、昨年末の『ガキの使い』の年末特番は『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)が休止となり、ネタ特番が放送された。理由はコロナ禍でロケができないからということだった。 「笑ってはいけないシリーズは、笑うとお尻を叩かれますし、基本的な構造が“痛みありき”となっている。特に上島さんらが登場していたコーナーはみんなが体を張って笑いを取りますので、“痛い・熱い・苦しい”がメインの笑いとなる。
それでも彼らの“リアクション芸”はめちゃくちゃ面白く、プロがやるからこその魅力が発揮された目玉コーナーの一つでした。松本さんはそういった上島さんらの頑張りを軽々しく『痛みを伴う笑いはダメ』と言われることに憤りを感じていたのかもしれませんね」
松本はさらに 「なんかもし、今も芸人で抱えてる人がいたら間接的にでも連絡欲しい。俺に何ができるかわからんけど」 と話し、他の芸人の相談に乗ることも示唆した。 松本といえば’19年の闇営業騒動の際、宮迫博之や田村亮が会見を開き、吉本の社長からパワハラまがいの言動をされたことなどを明かした日、 「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます」 とツイートし話題となった。
この後会社幹部らと話し合いの場を持ったといわれている。 さらにコロナが蔓延しはじめた’20年には収入が減った後輩に無利子・無担保で100万円を貸し出すことを申し出るなど、松本はいまや、芸人界の“頼れる兄貴”といったところだろう。
所属事務所を越えた芸人の相談や悩みの解決策、仕事の斡旋及び若手芸人や売れない芸人への補助などを行う芸人会、芸人組合的な組織を立ち上げられるとしたら松本人志しかいない。
もしそんな組織ができたらそれに対立するのがBPOか?
だが、今回の上島竜兵さんの件については
Bpoは悪くはないので謝罪はしないはずだ。
BPOもテレビをつまらなくさせよう!なんて思ってはいないはずだ。
だから諸悪の根源ではない。
むしろテレビをつまらなくさせているのは
BPOにクレームを入れるクレーマー達だろう。
それらを、引っくるめて松本人志は警鐘をならしたのではないか、、
そして【全日本芸人組合】の設立に期待してしまう。。