人生の短さについての本が本当にあります。
現代社会はスマホや鉄道、高速道路の延長、様々なサービスにより時間短縮ができるんです。
しかし、皆さん口を揃えて
「時間がない」と言います。
なぜか?
実は大昔から人類は皆さん「時間がない」と言っていたそうです。
セネカ(Lucius Annaeus Seneca 前4?~後65)の著書
「人生の短さについて」を読み解いて行きましょう。
セネカはローマの劇作家・政治家であり、ストア派の代表的な哲学者でもありました。
32年ごろ政界入りして卓越した弁論でたちまち頭角を現し、49年には法務官に任命されます。このころ、クラウディウス帝の養子であるネロの個人教師に任命されますが、後年、そのネロから謀反に加担したと疑われ,自殺を命じられるのです。
ネロとは暴君として有名ですね
そのネロからかビックリマンシールでもこんなキャラクターいました
こちら↑は魔肖ネロ
ちなみにこちら↓はネロ魔神
ネロは暴君ですのでほっといて、、
セネカの表題作である「人生の短さについて」において、セネカはこう断言します。
「われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。」
何とも痛い言葉です。
時間を無駄にしているから
時間がないと、感じる
「人生は十分に長く、その全体が有効に費されるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。」
しかし多くの人々は、そのことに気づきません。
「結局最後になって否応なしに気付かされることは、今まで消え去っているとは思わなかった人生が最早すでに過ぎ去っていることである。・・・われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。」
つまり時間がないのは
■自分のせいである!!■
と
他方、賢者は、時間を我が物として活用します。賢者は、過去・現在・未来を「今」に集約します。
成功者や賢者は時間を有効に使っているから成功者であり賢者なのだ。
と
セネカは、時間の貴重さを説いた。
その意味で、今を大事にせよと言います。
「生きることの最大の障害は期待をもつということであるが、それは明日に依存して今日を失うことである。」
明日に期待する
未来に、期待する。
それは大いにけっこうだしワクワクする、きっと一年後には良くなっている
と思っても、なにも変わっちゃいなかった。
そんな、事はザラだ。
つまり
今
今動かないと時間は過ぎる。明日にまわすのではなく、未来に回すのではなく。
今なんです。
その他、本書には、「心の平静について」「幸福な人生について」という2編も併せて収録。
「幸福な人生について」とは大上段に構えたテーマですが、抽象的な思索というより、身近な心得といった内容が説かれています。
まず、冒頭、人生の目標について以下のような問いかけをします。
セネカは「まず念頭におくべきことは、一体われわれの努力すべき目標は何か、ということである。次に、よくよく考えねばならぬのは、どんな道を通ることによって、われわれはこの目標に最も早く進んで行くことができるかということである。」
セネカの回答は、自分で考えた道を進むことでした。
◎◎何よりも大切なことは、羊の群のように、先を行く群の後に付いて行くような真似はしないことである。
◎◎
つまり何となく人の後ろに付いていく
他者の追従は、害悪に至るとの考えです。
「 我々を害悪に巻き込むことの最も甚だしいのは、多数者の賛成によって承認されたことを最善と考えて世論に同調することであり、また沢山のことをわれわれの先例として、道理に従って生きるのではなく模倣に従って生きることである。」
大人数の意見に流されて時間を無駄にしている、それは人生の無駄遣いと、、
セネカは「自由」な精神を重んじたようだ。
他者の追従は、自らの自由の放棄ではないのか?
「幸福な人生の基は、自由な心であり、また高潔な、不屈にして強固な心であって、恐怖や欲望の圏外にある。」
くっするな!
そんな事を今現在の彼方昔から思っていたんですね。
少し感動的ですね。、
今日はこんな感じです。また深掘りしたいですね。